基本コース
基本コース (実務経験を教育・研究に活かしたい人向け)
大学教育に必要な基礎を学び、未来社会をデザインできる力、多職種が連携して課題解決する場を作る力を養います。詳しくは下記PDFをご覧ください。
目的
進化型実務家教員になるうえで必要不可欠な教育力を高め。新学術領域での解決力を養い、実務経験を活かした大学教育を担うことができる人材を養成します
対象
実務経験が合計5年以上あり、マネジメント経験や起業経験のある人で、実務経験を活かした教育・研究に意欲的で、TEEP運営委員会が適切と認める者
得られる能力
- 高度化・複雑化した社会動向や最先端の技術、企業実務等をわかりやすく解説できる
- 社会ニーズを反映した多職種連携PBL演習のプランニングやソーシャル・デザインができる
- 学生の社会人基礎力等を適切に診断しカウンセリングを通じた指導ができる
大学教員基礎力養成
大学とは何か、大学の現状と課題、大学での教育方法・学習評価方法等の基礎的知識を修得します。また、進化型実務家教員のあり方に関しても学びます。
大学教育と進化型実務家教員
ガイダンス・eラーニング動画(2回)
学校教育法その他の関連法令の理解やアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーや教学マネジメントに関する基礎的理解を学びます。
学校教育法その他の関連法令の理解やアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーや教学マネジメントに関する基礎的理解を学びます。
教育・研究倫理
eラーニング動画(2回)、学振の研究倫理eラーニング受講及び合格
大学での教育・研究における倫理の修得を行います(ハラスメントに関する理解も含む)。
大学での教育・研究における倫理の修得を行います(ハラスメントに関する理解も含む)。
研究指導論
eラーニング動画(4回)、実践演習(1回)
いくつかの学問分野の研究方法を学ぶとともに、研究推進にあたっての基礎能力を修得します。そのうえで、大学院生の論文に対し、自身の専門性からアプローチして批評を行い、研究指導の体験をします。
いくつかの学問分野の研究方法を学ぶとともに、研究推進にあたっての基礎能力を修得します。そのうえで、大学院生の論文に対し、自身の専門性からアプローチして批評を行い、研究指導の体験をします。
<レスポンスシートより>
【論文指導】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
執筆のルールとマナー、論文の問題設定、論述内容について批評を試みました。批評内容は、論文テーマと論述内容の整合性と、研究の独創性を出すための先行研究批判の徹底を求めました。自身の専門分野以外の領域の、研究アプローチの理解を深めることができました。 | 学生の修士論文構想の問題点を、非常に緻密にご指摘いただきました。先行研究批判の重要性も、仰るとおりです。「先行研究でどこまで明らかになっているのか、それに対して自分はどんな知見を付け加えるのか、それが分かればおのずと結論は書ける」と指導しています。 |
大学教育実践演習
eラーニング動画(2回)、講義・実践演習(10回)
大学のポリシーや、アクティブ・ラーニングの基礎を学び、シラバスや授業計画の作成、授業の事前準備や模擬授業などを行います。授業内容や方法に関する改善指導を受けることができます。他の受講生の模擬授業も受け、お互いに学び合います。
大学のポリシーや、アクティブ・ラーニングの基礎を学び、シラバスや授業計画の作成、授業の事前準備や模擬授業などを行います。授業内容や方法に関する改善指導を受けることができます。他の受講生の模擬授業も受け、お互いに学び合います。
<レスポンスシートより>
【令和の大学入門】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
高等教育が3つのポリシーに基づいて体系化されているだけでなく、グローバルな枠組みに組み込まれ、グローバル商品としての大学教育となっていることは想定すらしていない新たな気づきでした。 | 3つのポリシーもアクティブ・ラーニングも、現実世界の課題に対して、知識、スキル、態度・価値観を結集・統合させて取り組むための能力、すなわち資質・能力(コンピテンシー)を育むためのもので、多くの先進国がその育成に真剣に取り組んでいます。 |
【アクティブ・ブラーニングの基礎】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
アクティブ・ラーニングという言葉を聞く機会はあり知っているつもりでしたが、今回学んだことで誤った考えを正す機会となり、とても重要な内容でした。発言しない人たちも重要なことを考えている可能性もあり、今回学んだことを、企業での打合せの中などでも生かしたいと感じました。より深い学びを自分にも相手にも誘うことができるようにしていきたいと思います。 | 「より深い学びを自分にも相手にも誘うことができるように」することがまさに大切で、この記述を拝見して本講義の本質的なメッセージが正しく伝わったことがわかり嬉しく思いました。 |
【シラバス作成】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
今後の大学経営を考えた時に、ディプロマポリシーを念頭に置きながら魅力的な授業内容で他の大学とは違う尖がりを出し、学びたいと思う学生が、少しでも授業を通じて成長を感じ、社会貢献が出来るよう、シラバスを作成することが必要と感じました。 | 「成長」や「社会貢献」と記していただきましたが、まさにそこが重要なところだと感じました。学生が将来、どのような問題に直面し、それをどのように克服すればよいのか。こうした点を念頭に置きつつ、実務家教員ならではの授業を展開していただければ幸いです。 |
【模擬授業】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
今回Webでの実施ということもあり、一方的な話になったりして聴いている人の反応を知ることができず、途中で困惑する場面もありました。コロナの状況によっては同じような実施の形態も考えられるため、チャット等でコミュニケーションが少しでも取れるように、講義の形態も考えていきたいと思います。 | WEBを活用したオンライン授業は正直難しいです。しかし、「コミュニケーション」機会をどのように授業に導入するかを考えるきっかけを与えてくれます。対面講義でもリアルタイムで質問を受け付ける方法を採用しました。手に取るように、受講生の考えや理解度が分かり、ストーリーは外れないように気をつけながら、補足事項として説明を加えることで、受講生とのキャッチボールができました。事後アンケートからも、このキャッチボールの機会の効果で満足度が高かったことがうかがい知れました。 |
ソーシャル・デザイン能力養成
持続可能な社会構築論
ESD/SDGs関連(eラーニング動画全6回のうち選択3回)、スクーリング(2回)、
DS関連(eラーニング動画4回)、スクーリング(3回)
ソーシャル・デザイン能力の前提として、SDGsや ESD( Education for Sustainable Development)に関する基礎的知識を修得し、、自社もしくはいま取り組んでいるプロジェクトを、SDGsの視点から分析し、どのような特徴および課題があるのかを発表します。
また、Society5.0の実現に向けたソーシャル・デザイン能力の前提として、データ科学(DS)の活用にかかわる統計手法やプログラミングも学びます。
DS関連(eラーニング動画4回)、スクーリング(3回)
ソーシャル・デザイン能力の前提として、SDGsや ESD( Education for Sustainable Development)に関する基礎的知識を修得し、、自社もしくはいま取り組んでいるプロジェクトを、SDGsの視点から分析し、どのような特徴および課題があるのかを発表します。
また、Society5.0の実現に向けたソーシャル・デザイン能力の前提として、データ科学(DS)の活用にかかわる統計手法やプログラミングも学びます。
<レスポンスシートより>
【ESD/SDGs】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
講義を受講しESDについて自分なりに調べて学んだ今だからこそSDGsに今一度向き合うことができたと思います。SDGsを考えることは、ESDを受け、価値観や考え方の変容が必要であると気づきました。 | 何からでも始められるのもSDGsですし、始めればそこにはESDが生まれるはずです。ぜひ、今回の貴重な気づきを生かして、日常からの何かから始めてみてください。 |
【統計解析】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
オンデマンドの事前の講義は、基礎編、展開編ともに、これまでの業務の中では、回帰分析を使うこともなかった小職にとって、わかりやすい説明と最後に復習としての演習問題の提示など、良い工夫をして頂いたと思っています。自身の興味がある分野で実際に手を動かし、使ってみることで、データとの付き合い方が理解できました。 | 回帰分析の基礎とはいえ数量分析になれておられない分、御苦労なさったと思います。それでも意欲的にデータ分析に取り組まれようとされたことは十分伺えました。レポートで書かれていたように、「統計解析は利用してなんぼ」ですので、これからも資料を参考にチャレンジしてみてください。 |
【プログラミング】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
スクーリングの前にE-ラーニングを見直しておいたことが奏功し、演習でいただいた課題に取り組む際にも意味合いを理解しながら進めることができ、充実感の高い講義でした。プログラムを入力し終えて、実行ボタンを押す際のワクワク感や期待する結果が表示された瞬間の達成感など、ささやかな成功体験に浸ることができました。 | スクーリングの前にE-ラーニングを見直していただいた点は非常に高く評価できます。共有されたプログラムを確認しました。Lesson4の最後の自分で描いた数字を読み込ませるプログラムで残念ながらエラーになっていますが、「)丸カッコ閉じる」の位置が最後ではなく、png"の後にすれば解消すると思います。 |
ソーシャル・デザイン プレゼンテーション
実践演習(2回)
実務経験に基づくソーシャル・デザインについて、プレゼンテーションを行っていただき、お互いの発表に対して意見交換しながら、ソーシャル・デザイン能力を高めます。
実務経験に基づくソーシャル・デザインについて、プレゼンテーションを行っていただき、お互いの発表に対して意見交換しながら、ソーシャル・デザイン能力を高めます。
<レスポンスシートより>
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
私が、実務家教員として伝えたいのは、授業を通してパートナーシップで目標を達成しようということです。パートナーをどのように探して、共感し合い、お互いのリソースをうまく使っていくのかを実践してもらえればと考えています。 | 授業を通してパートナーシップで目標を達成するという方向性はとても重要です。知識の伝授ではなく、他者と共感しながら問題を解決していく人間を育成することが、世界的な教育課題になっています。 |
多職種連携・能力養成項目
ファシリテーション
e-ラーニング動画(2回)
多様な他者と連携し合意形成するためのファシリテーション技術を修得します。
多様な他者と連携し合意形成するためのファシリテーション技術を修得します。
多職種連携PBL演習
事前学習(1~2回)・実践演習(2日間)・事後学習(1回)
多職種連携PBL演習に位置づけられたプログラム(次世代エネルギーワークショップ、まちづくりなど)の企画にTAとして参加し、社会を変革する人材育成に必要なことを経験します。まず、事前研修を受け、実際に参加して学生等の学びの促進に直接関わり、事後研修で振り返ります。その後、多職種連携PBL演習の設計を行い、教育の場づくりを学びます。
多職種連携PBL演習に位置づけられたプログラム(次世代エネルギーワークショップ、まちづくりなど)の企画にTAとして参加し、社会を変革する人材育成に必要なことを経験します。まず、事前研修を受け、実際に参加して学生等の学びの促進に直接関わり、事後研修で振り返ります。その後、多職種連携PBL演習の設計を行い、教育の場づくりを学びます。
<レスポンスシートより>
【まちづくり論】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
同じ授業案でも、担当教員や学生の状況、クラスごとの反応や雰囲気、授業の時間帯によっても1つ1つの授業が変化するので、対応力も求められると感じました。今回、先生や学生と貴重な時間を共有できたことで、リモートでは味わえない空気感やリアルさがより伝わり、私にとっては夢が広がりました。今回の演習では、どのような視点を持ち、考えの違う他者と意見を交え、合意形成し、その時に得た知識をまちづくりの授業を通して、どのように組織や社会に生かすことができるのかを学んでもらうことが大切と感じました。 | 実際の授業は生き物のようで、いくら事前に準備をしても、どうしても途中で軌道修正が必要になることもあります。その際に、どのように柔軟に立ち振る舞うことができるかは、教員としての一つのポイントであるように思います。そのためには、日ごろからさまざまな情報をインプットしておき、臨機応変にペアワークや問いかけを組み入れるなどの創意工夫も、時には必要なのかもしれません。 |
【次世代エネルギーワークショップ】 | |
受講生の感想 | 指導者のフィードバック |
今回は学生にとっても身近で関心の高いテーマだったため、テキストに記載された内容だけでなく、事前に他のリソースから情報を持ち寄る学生もいて、多方面から意見が出てきて議論を楽しむことができました。受講者によって参画意識に強弱があることは感じましたが、概ね課題に対して真摯に解決策を模索しようとしたり、他者の意見を聞き咀嚼した上で意見したりしている様子はPBLの本来の目的を満たしていると感じました。 | 次世代エネルギーワークショップは、①テーマ、②多職種連携PBLという議論の方法論の2つの側面を持っています。とりわけ、①を通じて②を理解、修得し、新しい①テーマに活かすことを期待してのものです。是非、身近な機会に応用いただければと思います。ファシリテーション、プロセスデザインは、多様な場面設定での経験を積むことが不可欠です。そして、都度、適切な方法論を加えていくことで、対応力が高まっていきます。 |
教員紹介
担当する教員についてはこちらをご覧ください。
年間予定
基本コースは前期開講期間内の開講となります。ガイダンスを4月初旬に行い、事前視聴動画で自主学習したのち、5月から講義が開始されます。詳しくは下記PDFをご覧ください。