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実務領域診断カルテ


実務領域診断カルテとは?

実務で修得された仕事力を把握するための分析ツールとなります。
単に教育力が高いということだけではなく、どういった実務経験があり、新しい問題解決・教育力の向上に、どのような役割をもたらしているのか、新領域での解決力が高まっているかを把握するためのツールです。

実務領域診断カルテ項目 ポイント
1 実務家の実務領域の診断 知的熟練の幅と深さ(仕事表等を応用)
2 専門学術分野マップ 専門領域・学際領域マップと強み・弱み
3 多職種連携領域と能力 リーダーシップ、チーミング等
4 不足・克服領域の能力開発計画(道程) 能力開発領域・カリキュラムマップ
5 教育基礎知識の評価と講評 教育基礎力の評価
6 教育実習・PBL演習評価と講評 経験学習指導力の評価

進化型実務家教員の求められる能力

右図は、私たちが行った「実務家教員コンピテンシー調査」で確認できた、実務家教員の「安定して発揮できる能力」を構造化したチャート図です。
これらは、基本コース、専門コースを通じて、受講生の皆さんが磨き上げていく能力ともいえます。
「進化型実務家教員」には「研究者として」「教育者として」「社会貢献者として」そして「学内運営者として」の4つの活動領域があります。
実務家教員には「タイムマネジメント力」「コミュニケーション力」「ITリテラシー」が欠かせません。これらを基礎として、研究者として活躍するために「知識創造力」 が、教育者として活躍するために「人材開発力」が 、社会貢献者として活躍するために「組織開発力」が求められ、これらを支える力が「継続学習力・研究力」「情報収集・整理・活用力」「教育技術力」「経験の体系化力」です。学内運営者としての力は、実務経験から安定して発揮できることを前提にしています。
2019年度、2021年度に実施した実務家教員ロールモデル調査では、対象とした実務家教員は、実務家時代に高い水準でこれらの10の安定して発揮できる能力を身に付けていた点が確認できています。

キャリア開発とリカレント教育

TEEPでは、10の安定して発揮できる能力を実務家教員のコンピテンシーと考えています。
10のコンピテンシーは、左の図ではAとBの重なる部分の主として(イ)に該当します。この図は理念形ですが、仕事能力を整理する上で役立ちます。専門能力は、企業特殊スキルを含むもので、業務遂行ではポータブルスキルと企業特殊スキルが相互に補完しながら機能します。
仕事がAからBに移ることで、実務家は継続的に活用できる能力だけでなく、Aの先端技術がBのポータブルスキル等に加わるだけでなく、新たにBに合わせた能力が必要になります。新たに加わる能力は、TEEPで言えば、学ばせる力と社会課題の解決力ですが、具体的な方法論、テーマ、ステークホルダーは理想とする実務家教員像により違ってきます。そこで、右の図のようなキャリア開発プランが必須です。理想とする姿をビジョン化し、その時「達成したい成果」は何か、その成果を達成するためには「いかなるパフォーマンスを実現」できていなければならないか、そして、そのパフォーマンス実現のために必要になる知識やスキルは何か、を描き、現在の状況を分析し、理想に近づくためのプランを作成します。
もう一度、左の図をみてください。AからBへ移行する際に注意が必要です。経験が大学等での教育に活用できる状態になっていない可能性があります。これは、実務家といえども自分の経験したことを学生等にわかりやすい言葉や、構造図でアウトプットできない場合があることを意味しています。これでは経験を伝えることすらできません。
TEEPでは、経験のアウトプット化の状態を点検し、実務家教員に向けたキャリア開発を組み合わせて学修が進むよう組み立てられています。

成長の記録を可視化

10のコンピテンシーを指標として経験をアウトプットする力を点検したものが右図の表とグラフです。このように定期診断結果としてフィードバックされていきます。フィードバックは、ルーブリック評価的な段階を示しながら、現状を解説しつつ今後の進む方向性を意識付けます。
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