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まちづくり論


文責:稲葉久之(フリーランス・ファシリテーター)

1 PBL演習の概要、受講生のかかわり方

 PBL演習のうち、稲葉クラス(まちづくり論)は「事前講義」「授業実践」「事後講義」の3内容で構成されています。
 「事前講義」では、授業を含むワークショップなどの場のデザインや事前準備について小講義を行います。また授業実践のプログラムを確認し、TEEP受講生の役割やかかわり方について意見交換を行い、授業実践に備えます。
 続く「授業実践」では、TEEP受講生は8月に人文社会学部の学部講義として開催する「NGO論」にTA(Teaching Assistant)として参加します。ここでは小グループに分かれ、社会課題の複雑性を把握し、解決策を検討するグループワークを行います。TEEP受講生は社会人・実務家の立場から情報の提供、進め方の支援を行います。学部講義に参加することでPBL型講義の進め方、学び方について理解を深めていきます。
 ワークショップ後に行う「事後講義」では、2日間のワークショップや担当講師のかかわり方をふりかえり、場のデザインやファシリテーションについて意見交換を行います。

2 演習を通して学んでほしいこと

 TEEP受講生には、効果的な学びにつながる講義のデザインについて学んで頂きたいです。特にPBL型やアクション・ラーニングを取り入れた講義は、「どのような問いを立てるか?どのような体験をするか?」さらに「その体験から何を学ぶか?」を十分にデザインする必要があります。同時に操作的に学習者をある方向に誘導するようなかかわり方は控えなければならず、各々の体験や気づきからお互いに学び合う場をつくりあげていくことが求められます。教員が提供する講義(情報)だけでなく、講義内容を実践・試行する体験、体験のふりかえりと学びへの昇華。これらを設定された講義時間(通常講義であれば90分×15回)のなかでどうデザインするか。またそれぞれにおいて、どのように学習者にかかわり、体験・ふりかえり・学びを支援するか。こうしたことを事前事後の講義とともに、2日間の授業実践を通して学んでいきます。TEEP受講生同士の意見交換を通して、お互いの気づきから学び合うということの醍醐味も味わっていただきたいです。

3 修得したことを活かせる場

 PBL演習で修得した内容は、さまざまな場面で活かすことができると考えます。第一に実務家教員となることが想定されているTEEP受講生のみなさんには、講義の内容がそのままご自身の講義設計に活かすことが出来るはずです。さらに現在の仕事においても、会議などの話し合いや研修、ワークショップなどに関わられることがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この講義で紹介する場のデザインは、こうした場を設計する際にも同様に活かすことができます。
 TEEP受講生のみなさんには、PBL演習を通じて「体験から学ぶ」ことの楽しさや深さを体験していただき、将来の授業実践の参考にしていただきたいと願っています。
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