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次世代エネルギーワークショップ


文責:鵜飼宏成(名古屋市立大学大学院経済学研究科教授)

1 PBL演習の概要、受講生のかかわり方

 基本コースPBL演習のうち、鵜飼クラス(次世代エネルギーワークショップ)は、「30年後のエネルギー選択を考える」をテーマとした、参加・熟議型のエネルギー教育プログラムで、「事前研修」「事前視察」「専門家講義」「グループ討議」「事後研修」の5つの内容から構成されています。
 まず、「事前研修」では、多職種連携PBL演習を企画する前提となる環境分析、参加者分析、企画者分析、コンセプト設定、制約条件確認、PBLの到達目標と方法設計及び演習全体のプロセス・デザイン方法について学習します。
 「事前視察」では、名古屋市低炭素プロジェクト事業視察と振返りワークショップを活用し、TEEP受講生はファシリテーター補の立場で、事前研修での学びの発展学習(アクション・リサーチ)を行います。
 「専門家講義」では、他大学の専門家にレクチャーをお願いし、その後のグループディスカッションで、TEEP受講生は各グループを担当し、ワークショップ参加学生の理解向上をサポートします。
 続く「グループ討議」では、TEEP受講生はファシリテーター補の立場で、「30年後のエネルギー選択」を考えるグループディスカッションにおいて、提案の作成、エネルギーシミュレーションの実施、深堀の討議、専門家への質疑応答等を見守りながら助言し、提案をまとめてプレゼンテーションを行うまで、学生の理解向上をサポートします。
 最後に、「事後研修」においては、ワークショップでのアクション・リサーチを踏まえ、事前研修での学びの再検証を行います。さらには、TEEP受講生より、次年度ワークショップのプロセス・デザインについて提案をいただき、次年度プログラムへと繋いでいきます。

2 演習を通して学んでほしいこと

 TEEP受講生には、PBL演習を通じて、学生に次の3つの能力 ①系統だって理解する能力 ②多様な価値観・異なる意見を有した他者と意見を闘わせ、噛み合った議論を行うコミュニケーション能力 ③納得のできる考え方を導くための熟慮能力 を身につけさせるには、どのような教育の場が必要か、どのような導き方が必要か、実務家として何が提供できるかを考えていただきたいと思っています。そのためには、どのような事前準備が必要か、事後のフォローアップをどうするか、自身の経験を学生にわかりやすく伝える方法は何か、誰と連携したら学習効果が高まるか等、考えるべきことがたくさんあります。それらを踏まえて、自分の経験を生かした多職種連携PBL演習をデザインする力を身に付けてもらいたいと思っています。
 また、ファシリテーター補として演習に参加し、体験することで、積極的な学生、おとなしい学生、集中力が続かない学生等いろいろなタイプの学生がいる中で、誰も脱落することなく、グループ内で合意形成し、発表することができるように、見守り導く能力も修得していけると考えています。

3 修得したことを活かせる場

 PBL演習を通じて修得した内容は、実務家教員として教壇に立つ場合だけでなく、社会人として多様な局面で活かすことができるでしょう。例えば、自分の企業内でも、いろいろなタイプの部下たちとのかかわりの中で、適切な声掛けができるようになったり、合意形成のための事前準備の必要性が理解できたりすることなどは、PBL演習の経験を生かせるはずです。
 TEEP受講生のみなさんには、ぜひともPBL演習を通じて一つでも多くのことを学び取り、自分にしかできない教育の場づくりをしてもらいたいと願っています。
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