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ホーム >  コラム >  week27 スポーツ実務家教員の需要 ―部活動の変化―

week27 スポーツ実務家教員の需要 ―部活動の変化―


 近年、教員の働き方改革によって学校教育における運動部活動の在り方が変化しつつあります。愛知県名古屋市では小学校の運動(文化)部活動の民間企業への委託がなされています。また、多くの都道府県においても中学校や高校での外部指導者制度が活用され、教員が指導する部活動とは異なる新しい形が一般的になりつつあります。国としても令和5年より段階的な運動部活動の地域移行がスポーツ庁より提言されており、これにより休日に教員が部活動の指導に携わらなければならない環境が改善され、教員の業務の軽減となると同時に、適切な指導者の配置によって子供たちのスポーツ環境がより良くなることが望まれます。このように、教育現場における部活動は大きな変革の時を迎えていますが、地域における指導者は不足しており、競技経験のない教員が指導しなければならないケースも未だ存在しています。そのため、競技・指導経験を保有する人材はもちろん、指導者を養成することのできる人材も今後希求されることでしょう。
 スポーツの実務経験を有する実務家教員は、選手の強化や育成およびスポーツの普及を推進する指導者として、社会的に注目されています。選手、チームスタッフ、あるいはスポーツ組織の運営者としてのこれまでの経験を、将来的にスポーツ指導に関わる可能性のある学生や地域住民に伝えて行くことで、子供達のより良いスポーツ環境が整うものと期待されます。

【文責:稲葉泰嗣(中京大学スポーツ科学部任期制助手)】

TEEP専門コース別ワークショップを開催!

【テーマ】領域別に考える実践知の伝え方
     ~専門コースの各分野で実務知・臨床知を教育に生かすには~

【開催日時】2022年11月16日(水) 18:00~19:00
【開催方法】Zoomによるオンライン開催(参加費無料)

スポーツ実務コースにおいても、多職種連携型PBLを企画・推進し、「探求力」を鍛錬する環境を作り、「自ら育つ」未来人材を育成するための実務家教員のあり方を検討します。実践知を学びの場に移転し、どのように伝えるべきかを考えます。

【開催内容】①スポーツ実務コースの特徴
      ②スポーツの強化・育成・普及における指導者の需要について
      ③PBL演習における実務家教員の育成方針
      ④質疑応答

※イベント詳細はこちら 

※同日(14:00~16:00)シンポジウムも開催します
【テーマ】 実践知を教育にいかす探究授業を「つくる。」~新たな未来を牽引する人材を育てるには~
【開催内容】本年度のシンポジウムでは、未来を支える人材を育成・確保する教育を考え、多様な他者と協働
      しながら、新たな価値やビジョンを創造し、課題解決に取り組める人材を育てるために、実践知
      を教育にいかす方法を検討します。

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