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week98 「実務家教員」は大学教育になくてはならない存在


当日の会場の風景

 2月22日木曜日、高知県集落活動センター連絡協議会と高知県の主催で、「集落活動センター推進フォーラム」が開催されました。テーマは「集落活動センターと大学との連携」です。主催者からの依頼を受けて、本学の取り組みを紹介してきました。前半は、ゼミや立志社中の学生さんと一緒に、集落活動センターの設立や事業の活性化に協力してきた事例を報告し、後半はそういった取り組みに学生として参画し、卒業してからは地域おこし協力隊や集落支援員、自治体職員として地域と大学の架け橋になり、学生の地域への受け入れを担当してきた本学の卒業生と対談しました。
 私たちが伝えたかったことは、地域のみなさまに学生を「教育」していただきたいということです。地域社会を担う人材になるには、地域での学びが重要であることを学生たちが教えてくれました。地域とキャンパスを往復する中で、学生たちは大きく成長し、社会へと雄飛していきました。同様に、地域のみなさまが大学生と接することが、地域社会の維持・発展に不可欠であることが明らかになりました。
 「域学共生」─地「域」と大「学」が「共」に「生」きていく。その考え方に基づく教育プログラムにおいては、地域のみなさまはまさに「実務家教員」。大学教員だけではできない「教育」を担ってくださっています。「みなさん、私たちと一緒にこの国の財(たから)になる若い“人財”を育ててください!」と熱くお願いして、講演を締めくくりました。
 さて、これまでTEEPに参画させていただきましたが、私はこの3月末で高知県立大学を「卒業」します。長い間、ありがとうございました。はじめは、「実務家教員」という用語の意味もわからず、また大学教育における実務家教員の役割も理解できておらず、名古屋市立大学に伺って鵜飼先生に、「何をするのですか?」と失礼な質問をしたことでした。しかし、高知県立大学でのセミナーなどを開催することを通じて、実務家教員の果たす役割は大きく、大学教育になくてはならない存在であると認識するようになりました。
 高知県立大学は離れますが、この後も、何らかのかたちでTEEPに関わることができればと願っています。ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

【文責:清原泰治 高知県立大学地域教育研究センター長 教授】
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