「北海道からもご参加いただいています！」と、担当職員の弾むような声。「最近は、参加者の年代の幅も拡がってきていて、10代、20代の視聴者も増えているんです！」。
　コロナ禍であっても、本学の公開講座を県民に届けたいと始めた、高知県立大学地域教育研究センター主催の「県民大学公開講座─豊かな暮らしにつながる学び」の参加者が、当初の想定以上に拡がってきています。
　高知県は東西に長い県です。西の土佐清水市から高知市までは、クルマで約2時間半、公共交通機関を使うと3時間以上かかります。永国寺キャンパスで開催される公開講座を聴きたいと思っても、簡単には参加できません。オンライン公開講座は、この距離をなくしました。現在は、県内各所はもとより、高知県外の方にもご参加いただけるようになっています。
　キャンパスでの公開講座に参加できないもう一つの理由として、仕事や家事が忙しいことがあげられます。県民大学公開講座はオンデマンドで参加できますので、自分の都合で視聴できます。10代、20代の参加者が増えているのは、オンデマンド配信の効果だと思っています。高校生の参加者もいらっしゃるのですが、もし、本学に入学が決まっている高校生だったら、就学前教育として、高大接続にもなっているのではないかと思います。
　私は本年3月で高知県立大学を退職し、高知県外に転居することになっているのですが、退職後は「県大ファン」になって、県民大学公開講座に参加しようと思っています。
　「県民大学公開講座─豊かな暮らしにつながる学び」の詳しい情報は、本学地域教育研究センターのHPをご覧ください。実務家教員も担当してくださっています。全国どこからでも視聴いただけますので、ぜひ、ご参加ください。

【文責：清原泰治　高知県立大学地域教育研究センター長　教授】