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week93 モバイルファーマシーを活用した被災地支援


石川県珠洲市に派遣された岐阜薬科大学のモバイルファーマシー

 岐阜薬科大学では、このたびの能登半島地震に対する支援活動として、災害対策移動薬局車両モバイルファーマシーを活用した被災者への医薬品供給を実施しました。1月6日に石川県より要請を受けた日本薬剤師会からの連絡で、岐阜県薬剤師会と協力して、1月7日から実務家教員ら薬剤師3名とモバイルファーマシーが石川県珠洲市に派遣されました。
 現地では、他団体の医療チームとともに避難所に赴き、医師の発行した災害処方せんに基づく調剤をモバイルファーマシー内で実施し、直ちに薬剤師である実務家教員らによって患者に手渡されました。また、診察する医師に対して代替薬の処方提案を行うなど薬剤師としての専門性を生かした活動を行いました。
 また、DMATや日本赤十字社、NPOなどの医療チームの拠点である珠洲市健康増進センターにおいて、各医療チームが避難所などから持ち帰った災害処方せんの調剤を実施して、被災者に医薬品を供給しました。主に、避難所で体調を崩された方や、避難所から病院に行けなかったり、かかりつけのクリニックが被災して普段から服用している慢性疾患の医薬品が必要な方に対して、モバイルファーマシーにおいて調剤を行いました。
 派遣された薬剤師である実務家教員らは、モバイルファーマシー車内で寝泊まりしながら支援活動を続け、1月14日に広島県のモバイルファーマシーと交代し、8日間の活動を終えて帰還しましたが、岐阜薬科大学では岐阜県薬剤師会に協力して、引き続き、薬剤師の実務家教員を石川県珠洲市に派遣しております。

【文責:林秀樹 岐阜薬科大学 地域医療実践薬学研究室 教授】

モバイルファーマシー車内で散剤を調剤する薬剤師

被災者に調剤薬を手渡し服薬指導する薬剤師

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