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week72 “リアルな情報”を有効に活用する旅


北海道然別湖で撮影。夜空が星で埋め尽くされていた。
撮影:高知県立大学 清原泰治先生

 この記事が掲載される予定の8月22日火曜日は、北海道稚内市の北海道立宗谷ふれあい公園キャンプ場で目覚め、宗谷丘陵を走った後に、午後から礼文島に渡る予定です。昨年の8月22日は北海道支笏湖のキャンプ場で大きな鹿に遭遇し、翌日は襟裳岬で強風に飛ばされそうになり、24日の夜には然別湖で満天の星空の写真を撮りました。連日400キロ前後をクルマで走り、総走行距離は4,000キロを軽く超えていました。一昨年8月に軽自動車の箱バンを購入してから、単独行での車中泊を楽しんでいます。
 昭和生まれの私は、以前は、知らない土地にクルマで出かけるとなると、本や雑誌を買い込んで入念に調べて計画を立てていました。そうでないと、目的地にたどり着けなかったらどうしようとか、レストランや食堂が見つけられずご飯が食べられないんじゃないかという不安で、旅行を楽しむことはできませんでした。
 けれども、今はスマホがあればどこでも行けるし、おいしいものを食べられるし、良い景色にも出会える。博物館の入館予約も簡単。手のひらの上で、あふれ出る“リアルな情報”を探して、充実した旅を満喫することができます。特に、「実際にそこに行った人」の情報は価値がある。旅行雑誌の記事は“リアルな情報”でないこともあるけれど、例えばFacebookで見つける投稿の情報はまさに“リアル”。写真まで付いている。問題は、私がその情報に行き着けるかどうかです。スマホの使い方、情報の探し方は、経験豊富な上手な人に教えてもらっています。
 「天気を見て、どこに行くか決めよう」などと一人でつぶやきながら、スマホ片手に今年も満点の星空の写真を撮ってこようと思っています。

【文責:清原泰治 高知県立大学地域教育研究センター長 教授】
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