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week71 オープンキャンパスにおける実務家教員の役割


 夏休み期間の8月は多くの大学でオープンキャンパスが開催されています。オープンキャンパスでは、高校生が進学先を決める際に、インターネットや冊子などでは感じにくい大学の雰囲気などを実際に体験することが可能であり、また、教員や在学生などから生の情報を得ることができるため、多くの大学などで実施されています。理系の大学では、最先端技術や研究の一端に触れることもできるため、オープンキャンパスの参加希望者も多く、定員を超えた場合は抽選となることも珍しくありません。岐阜薬科大学においても、8月4日(金)と7日(月)の2日間、高校生を主な対象としたオープンキャンパスを開催しました。規模の大きな総合大学では事務局の入試担当部署などが中心となって準備を進める大学も多くありますが、小規模な単科大学である岐阜薬科大学では、広報関連の委員会が中心となって、実務家教員も含めた全教職員と学部生や大学院生が一丸となって準備や運営を行っています。
 このオープンキャンパスでは、「大学案内・入試説明会」や「学生交流会」のほかに、参加者が、①化学・物理系:くすりを作り、患部に効率よく届ける、②生物系:病気の原因を探り、くすりが効く仕組みを知る、③生物・臨床系:病気の治療方法を提案し、くすりを使う、の3つのコースに分かれて、各研究室にて薬学研究の最前線を実際に体験する「薬学研究体験」が行われました。さらに、「保護者説明会」や「在学生との個別相談会」にも多くの高校生と家族が参加しました。
 また、「学内見学ツアー」では、病院・薬局実務実習の事前学習として学内で使用する調剤実習室やフィジカルアセスメントの実習室などを展示し、さらに、TEEPの演習でも使用している医薬品輸送用ドローンや移動薬局車両モバイルファーマシーを展示し、高校生らは興味深そうに見学しました。これらの調剤実習室やドローン、モバイルファーマシーなどの展示では、実務家教員を中心に準備を行い、在学生とともに高校生に説明をしました。
 今回のオープンキャンパスは、コロナ前と同じ規模に戻して全て対面により開催され、2日間で422人の高校生と付添い者297人に参加いただきました。

【文責:林秀樹 岐阜薬科大学 地域医療実践薬学研究室 教授】

無菌製剤実習室の展示

モバイルファーマシーの展示

フィジカルアセスメントシミュレータ―の展示

ドローンの展示

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