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week63 実務家教員による早期体験実習


 早期体験実習は、アーリー・エクスポージャー(Early Exposure)とも言われ、多くの医療系の学部で入学直後の時期から実施されています。薬学部においても全ての大学で共通の薬学教育モデル・コア・カリキュラムにおいて、【①早期臨床体験】 は原則として 2 年次修了までに学習する事項とされており、1年生で履修することが多くなっています。学習目標として、1.患者・生活者の視点に立って、様々な薬剤師の業務を見聞し、その体験から薬剤師業務の重要性について討議する。(知識・態度)2. 地域の保健・福祉を見聞した具体的体験に基づきその重要性や課題を討議する。(知識・態度)3. 一次救命処置(心肺蘇生、外傷対応等)を説明し、シミュレータを用いて実施できる。(知識・技能)とされています。早期体験実習の目的は、卒業生が薬剤師として活躍する現場を、入学後の早期に見学・体験することにより、将来、医療人としての活躍を目指す薬学生の学習に対するモチベーションを高揚することにあります。

病院を見学する岐阜薬科大学の1年生①

病院を見学する岐阜薬科大学の1年生②

 岐阜薬科大学では、例年、1年生の早期体験実習として、実務家教員の指導の下、薬剤師の業務についてスモール・グループ・ディスカッションを行い、5~6月にかけて実際に病院を見学して現場の薬剤師から業務について学んだり、製薬企業の医薬品開発の現場を見学したりします。また、後期には薬局の見学実習も行っています。
 薬剤師の業務は病院・薬局・製薬企業・行政など多岐にわたりますが、一般的には詳しく知られていない部分も多くあります。薬学部の1年生は、早期体験実習を履修することで、いままで漠然と想像していたよりも多岐にわたる薬剤師の業務内容に驚き、これからの6年間の学びのモチベーションを高めていきます。このような早期体験実習は、実務を担っている医療現場の薬剤師に協力していただき実施していますが、事前の打ち合わせや調整を大学の実務家教員が中心となって行っています。
岐阜薬科大学:早期体験実習・卒業研究 ページリンク
https://www.gifu-pu.ac.jp/educate/course/experience.html

【文責:林秀樹 岐阜薬科大学 地域医療実践薬学研究室 教授】
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