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ホーム >  コラム >  week45 データサイエンスへの誘い ~名市大に新学部誕生~

week45 データサイエンスへの誘い ~名市大に新学部誕生~


 いよいよ本年4月、名古屋市立大学に8番目の学部として「データサイエンス(以下DS)学部」が誕生する(学生定員1学年80名、専任教員14名、滝子キャンパス)。小職はTEEPプログラム・基礎コースにおいて情報科学・統計系の教育を担当してきたが、まさに同時期、その内容とも関連の深い本学部設置事業にも携わってきた。そこでこの場をお借りして、設置の背景や特色などについて、ごく簡単にご紹介させていただこうと思う。
 ご案内の通り、昨今の情報技術の進展による社会のデジタル化とともに大量かつ多様な、いわゆるビッグデータが様々な分野において出現するに至った。データサイエンス(DS)は、データを重要な社会資源と考え、統計学やAIなどの高度な情報技術を駆使して新たな知見や法則性をデータから見出し、社会課題の解決につなげようという学問であり、DX時代において必要不可欠な分野として注目されている。
 DS人材の養成については、平成29年に滋賀大学DS学部が設置されて以降、この地域でも様々な形態・名称で関連教育課程が誕生してはいるが、まだ必ずしも社会のニーズに十分対応しているとは言えない状況にある。こうした中、学部としてはこの地域初の名市大DS学部が誕生するに至った。
 本学DS学部は、DSの教育・研究・共創拠点として地域に貢献することを最大のミッションとしているが、その特色をまとめると、

・14名の教員の系統が「統計学・AI等の基礎と手法開発」「情報系」「経済経営系」「医療系」にまとめられ、バランスよく配置されていること。

・DSの基盤となる統計学や情報工学はもとより、経済・経営系科目、IT、ビジネス、医療に関わる応用科目、外部の実務家にもご協力をお願いする課題解決型(PBL)演習にも力を入れること。

・7学部・研究科および本年4月には5つとなる附属病院群を有する総合大学としての本学の強みを生かした学内連携や名古屋市に代表される地方公共団体や企業などとの学外連携にも力を入れること。

などが挙げられる。特に最後の2つの視点から、TEEPで学ばれ、実務家教員を目指されている皆さんとの交流の場を何らかの形で実現できないか、と勝手な「夢想」をしている。何卒、今後ともご交誼、ご支援賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


【文責:三澤哲也/名古屋市立大学経済学研究科教授/データサイエンス学部長予定者】

名古屋市立大学 データサイエンス学部
https://www.nagoya-cu.ac.jp/data-science/
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