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week42 薬学教育における実務実習指導薬剤師の養成


 薬学部では薬剤師としての実践能力の習得、医療人としての倫理観や使命感の醸成を目指して、経験豊富な指導薬剤師の指導・監督の下で、5年次以降に病院・薬局などの医療現場での5か月間の実務実習が行われます。この実務実習において、指導薬剤師は大学教育の一端を担うことになります。そのため、各大学等が加盟する一般社団法人薬学教育協議会による認定実務実習指導薬剤師認定制度が設けられており、薬学生は認定実務実習指導薬剤師のいる病院・薬局で実習を履修します。認定実務実習指導薬剤師は、各大学の実務家教員と連携を取りながら、薬学教育モデル・コア・カリキュラムに従い指導を行っています。
 全国で定期的に認定実務実習指導薬剤師の養成が行われており、岐阜県においても2023年1月8~9日に第94回認定実務実習指導薬剤師養成ワークショップが実施されました。認定実務実習指導薬剤師になろうとする薬剤師は、このワークショップを受講後、座学の講習などを経て認定されます。このワークショップでは、学習成果基盤型教育についての講義、学習目標、方略、評価などについて、スモールグループディスカッション形式で朝から夕方まで、議論を尽くして実習カリキュラムの作成を体験します。学生の学習の成果をパフォーマンスとして評価するための目標の設定方法、どのような場面で学ぶのかなど具体的な学習方略、学習方略と連動した評価方法やルーブリック評価などを学んでいきます。
 岐阜県では、薬学部の新設もあり、病院や薬局での認定実務実習指導薬剤師の増員、実習施設の拡充が急ピッチで行われております。薬学生に充実した実務実習を提供できるよう、各大学の実務家教員を中心に大学や薬剤師会等が連携して、実務実習の準備を行っております。


【文責:林秀樹 岐阜薬科大学 地域医療実践薬学研究室 教授】
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