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week28 百科事典のススメ


 みなさんは、調べたいことがあるとき、どのように情報を得るでしょうか?
 多くの方が、とりあえず検索エンジンを活用するのではないでしょうか?

 確かに、何かしらの情報は得られるのですが、その情報の正確性が担保されているかどうか、確証を持てない場合も少なくないのではないでしょうか?
 TEEPにご参加の第一線で活躍される実務家の方々は既にお気づきかと思いますが、実は、正確な情報を得るという目的からすると、ネット検索は、検索対象に対する専門的知見を要するという意味において、かなり玄人向けの方法です。そのため、よく分からないから調べたいのに、分かっていないと上手く活用できないというジレンマに苦しむことになってしまいます。
 そこで、巷では、公的機関のHPは信頼するがWikipediaは信頼しない等の形式的な判断基準が流布しているようにも思います。しかし、実際には、公的機関の情報が間違っていることもあれば、Wikipediaに正確な情報が書かれていることもあり、一筋縄ではいかないでしょう。
 そのような中で、絶対に正確な情報しか載っていない(少なくとも、そうであるように複数の専門スタッフが全力を尽くしている)ソースがあります。それが、百科事典です。専門家が時間をかけて原稿を執筆・監修し、それを出版社が校閲をし、著者に忌憚のないコメントを付して投げ返す。著者は、それを見ながら内容を修正し、より良い原稿を目指す。このような格闘を経て生み出されるのが百科事典です。近年の百科事典は、小学館の日本大百科全書(ニッポニカ)などに見られる通り、オンラインで利用できるようになっており、紙幅の制約から解放された百科事典は、より詳細な情報をタイムリーに更新するようになっています。
 このようなソースも、TEEPの模擬授業の作成の際などにぜひご利用くだされば幸いです。皆さんの趣味に優れた辞典探しが加わるかもしれませんね。

【文責:岡村優希(名古屋市立大学大学院人間文化研究科 専任講師)】
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