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ホーム >  コラム >  week13 今年も、「地域学実習Ⅰ」の授業が始まりました!

week13 今年も、「地域学実習Ⅰ」の授業が始まりました!


地域教育研究センターパンフレット

 高知県立大学は、地「域」と大「学」が「共」に「生」きていくための協働関係を大切にする教育理念−「域学共生」を掲げて、学生たちが地域で学ぶ教育プログラムを展開しています。
 今年入学した1回生は4月から、高知県の地域課題やその解決に向けての取り組みを講義室で学ぶ「地域学概論」を全員必修で受講しています。
 そして、もう一つの必修科目である「地域学実習Ⅰ」が始まりました。「地域学実習Ⅰ」は、「『地域学概論』での学びを基礎に、地域での体験活動や調査・記録活動などを行うことを通じて、地域にある固有の価値を発見し、地域が実際に直面している諸問題の現状を理解するとともに、地域課題に取り組むことが市民として生きていく上でどのような意味と意義を持つのかを考察する」という授業です。24時間の現地実習と、事前・事後学習、あわせて45時間1単位の実習科目です。
 21課題が用意されており、学生は自分の興味関心に応じて課題を選択します。1課題に15〜17名程度の学生さんが参加します。21課題は、「域学共生コーディネーター」(事務職員)が高知県内をくまなく回って地域課題を調べ、科目担当者となる教員と協議のうえ、決定します。今年度の課題は、「小さな拠点を中心とした住民主体の地域活性化の取り組みを学ぶ」「坂本龍馬の足跡を辿り、歴史文化を活用した観光振興の取り組みを学ぶ」「地域のゴミ問題の現状と課題を学び、SDGs時代に求められるゴミ対策を考える」「『室戸ユネスコ世界ジオパーク』を歩き地球の営みとともに過ごしてきた人々の暮らしに触れ、人と自然の共生について考える」「約400年続く伝統産業『土佐打刃物』における技術継承の取り組み(担い手育成)について学ぶ」「土佐の歴史と自然が生み出した『土佐和紙』の現状を学び、地域で発生している課題について考える」「地域全体で支え合う『農福連携』の取り組みを学ぶ」「地方移住の広がりから見えてくる、高知の魅力と豊かな暮らしについて考える」などです。高知県の歴史や文化、地域特性を取り上げた、魅力的な実習のテーマだと思いませんか。
 名古屋市立大学とは単位互換しており、以前に、1名の名古屋市立大学の学生さんが参加してくれました。コロナが終息すれば、単位互換を再開したいと願っています。
 そして、いま、「地域学実習Ⅰ」をTEEPの科目と関連付けることができないかという提案をいただいています。もし実現したら、ぜひ、高知に学びにいらっしゃって下さい。「課題先進県」は「課題解決先進県」でもありますから。

【文責:清原泰治(高知県立大学地域教育研究センター長 教授) 】
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