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week3 岐阜薬科大学が提供するTEEPプログラム


 岐阜薬科大学はTEEPプログラムの「減災・医療コース」において、災害時の医薬品供給など災害薬事に関する実務家教員養成プログラムを提供いたします。
 我が国の薬学部では、臨床で薬剤師に多様な役割が求められることを踏まえて臨床教育充実のため、多くの実務家教員が配置されています。大学設置基準等では、薬学部の専任教員の6分の1は病院や薬局で5年以上の経験を有する実務家教員とすることとされています。また、学外の病院や薬局の実務実習認定指導薬剤師の協力のもと実務教育を実施しております。薬学教育においては約半年間の実務実習が必須となっており、病院や薬局で実務を担っている薬剤師がこの教育にあたります。実務実習認定指導薬剤師は、十分な実務経験を有し、さらに薬科大学や薬剤師会などが主催する教育関連のワークショップなどの研修を受講することで認定されています。
 このように、薬学部においては、実務家教員による教育が日ごろから行われており、臨床において薬学教育を担う実務家の養成も行ってきました。薬学生の教育カリキュラムでは、研究にも主眼が置かれており、多くの大学では4~6年生の3年間に研究室に所属して卒業研究を実施します。実務家教員も臨床研究などの学生指導を行い、自身のプロモーションのためにも研究業績が重要となってきます。

災害対策移動薬局車両モバイルファーマシー(MP)

 岐阜薬科大学が提供するTEEPプログラムでは、災害医療に関する新規研究プロジェクトを体験することで、研究マインドを持った実務家教員の養成を行います。岐阜薬科大学は全国の薬科大学・薬学部で初めて教育・研究目的で災害対策移動薬局車両モバイルファーマシー(MP)を導入しました。TEEPプログラムでは、MP開発の経緯や熊本地震でのMPの活躍などについて座学での講義、MPを利用した研究プロジェクトの体験などを行います。また、東日本大震災における医薬品供給の問題点や対応などについて、東北地方の被災地でのフィールドワークを計画しております。
【文責:林 秀樹(岐阜薬科大学 地域医療実践薬学研究室 教授)】
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