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week1 2回の実務家教員ロールモデル調査から実務家教員養成の要点が明らかに!


TEEPでは、2019年度と2021年度に実務家教員ロールモデル調査を実施してきました。同調査の主目的は、「養成課程にある実務家が、理想とする実務家教員像を具体的に描くことができる情報、キャリア形成を行うための参考情報を収集する」ことにありました。

2019年度に実施した第1回ロールモデル調査では、大学教員より推薦を受けた現役の実務家教員12名を対象とし、構造化インタビューを踏まえ実務家教員として「安定して発揮できる能力」10個を抽出しました*。TEEPでは、その際、実務家教員は、実務家時代に「価値ある体験を有し」「自らの経験を意味づけする能力が高い」という仮説を抽出しました。

2021年度の第2回調査では、第1回調査対象者である実務家教員が推薦する現役実務家教員15名を対象に、「安定して発揮できる能力」の実務家時代の獲得状況を確認する質問紙調査を行い、第1回調査の仮説検証を行いました。「発揮能力判定基準」を使って、回答内容を評価者3名の合議で判定した結果**、実務家教員の全員が「3.5 〜 4 を期待回答」の回答を出し、そして、全回答のうち約70%が有意義回答でした。この回答率の高さは、仮説が正であることを示しています

2021年度基本コース及び専門コースの修了生は、ロールモデル調査結果を踏まえ開発した「実務領域診断カルテ 30の質問」の判定結果が、安定して発揮できる能力のうちどの能力を強化する必要があるかを考える貴重な情報であったと指摘しています。第2回調査の結果は、実務家は実務を積み重ねると同時に、その体験の意味づけする力を獲得し磨くことの重要性を示しています。TEEPでは、実務領域診断カルテをいかし、実務家教員としてのキャリア開発に資する支援をしています。ぜひ一度、鵜飼までお尋ねください。

(注)
*2022年1月8日に開催されたTEEP基本コース説明会資料にてご確認ください。 
第2期基本コース募集説明・相談会
**各質問の配点は4点で、判定数値の「3.5〜4を期待回答」「3を準期待回答」「3以上の合計を有意義回答」としました。

【文責:鵜飼宏成 (TEEP実施委員会 委員長/名古屋市立大学大学院経済学研究科 教授)】



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