ソーシャル・アントレプレナー(社会的企業(起業)家)

ムハマド・ユヌス氏は、ソーシャル・アントレプレナーの先駆けとなった人物として知られています。
バングラデッシュにおいて農村部の女性の自立を支援するためにグラミン銀行^１)を創設し、貧困層の経済的社会的自立を支援した功績で、2006年にノーベル平和賞を受賞しました。このシステムを利用することで、例えばモンスーンによる洪水で農地が水没した時などに、無担保で小口貸付を受けることができるようになりました。このマイクロファイナンス機関は、仲間の返済を肩代わりすることはないけれども、5人一組で連帯責任を負い、仲間同士支えあうこと、毎週定額返済すること、生活向上を目指すこと、など自立への意欲を高めたことに特徴があります。

^１）グラミン銀行は、1983年に創設されたマイクロファイナンス機関です