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アントレプレナーシップ、言葉の背景


8/17のコラムで紹介した「アントレプレナーシップ」ですが、どのようにこの言葉が浸透してきたのでしょうか。
語源についてはフランス語の’entre’’preneur’企業家と英語の’ship’精神が合わさっていて、造語だと考えられます。

現在のチェコ共和国に生まれ、のちにオーストリアやアメリカで教壇に上った、経済学者ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター(1883-1950)はヨーロッパの言語に精通しており、イノベーションの実行者を'entrepreneur'と称しました。これは必ずしも経営者を指しているのではなく、技術者や発明家なども含まれている、としていて、そのために'企業家'と訳されているのでしょう。
さらに、'entrepreneur'は資本力がないために変化を遂行するには困難が伴うけれど、何が起きるかわからなくても行動する、 新しいことに反抗し慣習に戻ろうとする人に立ち向かう、 社会環境(法律や政治的な妨害など)に抵抗する、などの資質を持つことについても彼は述べました。

オーストリアウィーンに生まれ、のちにアメリカで教鞭をとった、ペーター・フェルディナンド・ドラッカー(1909-2005)は、『企業とはなにか』を刊行(1946)し、それまではトップダウンが一般的だったアメリカで、各部門に権限を委譲しようとする企業から注目されるようになりました。
『イノベーションと企業家精神』(1985)の中で「アントレプレナーシップ」とは、産業や市場、人口構成、人々の認識・知識、など予期しない、あいまいで不確実な変化の中にさえも機会を発見し事業を成功させ続ける行動、などと定義し、「アントレプレナーシップ」という概念が注目されました。