TEEP NEWS LETTER Vol.38
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vol.38NewsLetteril : teep_office@sec ..-nagoya-cuac発行者 TEEPコンソーシアム実施委員会  事務局 名古屋市立大学教務企画室内 〒467発行日 2023年4月1日  連絡先 E-ma.jp8501 名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1進化型実務家教員養成プログラム 5月に進化型実務家教員養成プログラム「専門コース」の受講説明会を開催します。スポーツ実務コースに興味のある方、是非ご参加ください。詳しくは随時以下のWebサイトにてご案内いたします。中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学せんえつ日ごろから産学官連携の実務や研究に携わる立場として、この用語は少なからず奇異な表現に見えました。「産と学が連携して教育をイノベーションするとは、果たしてどういうことか?」という興味本位もあり、この実務家教員フェアに参加すると、インストラクショナルデザインも学べる育成プログラムがあるということで申し込みました。代表校は東北大学でしたが、そのうちの熊本大学が担当校である「インストラクショナルデザイン指導力育成コース」を選択しました。   実際に受講してみて、どうでしたか? 思っていた以上に苦悩や困難の連続でした。鈴木教授は著書「教材設計マニュアル」の序文で、「インストラクショナルデザインに基づく教育設計は面倒に見える」といった旨を述べています。振り返ってみると、私が本プログラムを受講した動機は「インストラクショナルデザインを効率よく、あえていえばてっとり早く身に付けたい」といった軽い気持ちだったのかもしれません。プログラムは鈴木教授のいう「面倒」をはるかに越えた、私にとっては辛く厳しい体験となりました。しかし、それを通じて教育の本質に迫る大きな学びを得ることができたと思っています。自分が受けた経験知としての大学教育ではなく、教育を体系的に学ぶことができます。実務家教員を目指す人は、学ぶべき内容だと思います。   特に大変だったのはどんなことでしたか? スケジュール管理でした。当初はゆとりがあると思っていましたが、専門講座に入っていくと、どんどん作業が重たくなっていきました。プログラムのガイドブックに掲載されていた事前学習や事後学習など一連のアクションを含めた所要時間は総計60時間でしたが、私の場合、とてもこの時間数では終わらず、3〜4倍の時間をかけていたと思います。2021年の7月から12月の休日は、このプログラムにかかりきりでした。   TEEPでもスケジュール管理は皆さん苦労されています。 単に講義を視聴するだけでなく、毎回のような小テスト、自ら調べ気づいたことを掲示板に投稿、他の受講者の投稿にコメント、他の受講者からいただいたコメントへの対応、成果物を何度も改訂…といった具合で、スケジュール管理も大変でした。しかし、オンラインとはいえ受講者間の対話と交流を密に行うことになるので、ともに学びあう仲間としてのネットワークは広がりました。   これから実務家教員を目指す実務家に対してアドバイスを。 私は実務家教員ではありませんが、僭越ながら一言。私は経営コンサルタントの世界にいましたが、「コンサルは経営のプロではない。真の経営のプロは経営者である」と教えられました。それと同様に産学官連携コーディネーターは、研究の専門性において研究者にはかないません。研究者でもなく、ビジネスの実務家でもないというと中途半端に聞こえますが、その両方を分かっていて、柔軟につなぐことが求められています。 実務家教員もそれに近いものがあって、学術の専門性は研究者にはかなわず、事業の実践では経営者にはかなわない。そうした実践知と理論知の間をうまく取り持って機能化することが求められるのではないでしょうか。 実務家教員だから実務のことを語ればいいのでははく、その事例や経験に込められた思いや、そこから何を学んでほしいのかまでを踏み込んで伝えられるのが実務家教員の機能だと思います。   本日は貴重なお話、ありがとうございました。https://teep-consortium.jp/ 

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