TEEP NEWS LETTER Vol.34
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「TEEP減災・医療コース」の受講生は、大学院修士課程「減災・医療コース」の科目等履修生として授業に参加。す。さまざまな理由でいったん医療現場から離れた医師・薬剤師・看護師などの医療従事者が職場復帰するための支援を狙いとして、医学研究科の幅広い専門分野の教員や地域の専門家から最新の知識や技術を学ぶものです。6科目、90回で延べ120時間を超える授業を行っています。出席と毎回の課題レポートによる評価があり、一定以上の成績を収めると履修証明試験の受験資格が得られます。つまり、本学には10年以上にわたる社会人・職業人の再教育プログラムの経験があり、減災・医療コースを新たに立ち上げるのに適した環境があったのです。   減災・医療コースは医学研究科、つまり大学院の修士課程の講義を受講するわけですが、どんな方を受講生として想定されていますか。   医師・薬剤師・看護師・心理師等の医療従事笹野者や、栄養士・救急救命士・消防士・警察官等の災害現場で必要とされる職種の方に加え、自治体職員、企業の防災担当者といった減災防災に関わる職種で実務経験を有する方を対象としています。医療や行政の現場で働いていて、減災に興味があって学びたいという方を歓迎しています。 災害現場ではいろいろな専門職が共同して動く必要があります。リエゾンといいますが、自分の専門領域と他の職種との間を上手に繋ぎ合わせる必要があります。普段の仕事の中で、リエゾンや多職種連携の難しさを感じた経験のある方も、学ぶことが多いのではと思います。   受講資格として大学卒業が必須条件ではあり服部ません。何らかの理由で大学教育を受けられなかった方で、救急救命士や消防士、自治体職員等、第一線で働かれており、現在リーダー的な立場、教育的な立場に居られる方も、教育論を含めた専門的なことを学んでいただけるコースとなっています。学ぶ意欲があって、教えることが使命の方々や、災害の知識を身に付けたい方に受講していただきたいです。   医療や行政の第一線で活躍されている方は、大変忙しくされていることが多いと思います。仕事と学習の両立は可能でしょうか。   減災・医療コースの授業は基本的には全て午酒々井後6時30分から午後8時にかけて、Zoomで行われています。働きながらでも受講しやすいのではないでしょうか。   減災・医療コースでは大学院の修士課程の授服部業を聞くということで、課題やレポートの量や内容に不安を感じる方もおられるかもしれませんね。 私は修士課程に在籍していた現役の看護師さんには、最終レポートとして「災害医療に対する考えが、この課程で学ぶ前と後でどう変わったか」「災害医療に対して自分はどう関わり、何に取り組んでいくのか」「大学院で学んだことを今後のキャリアにどういかしていくか」といったことを中心に書いていただきました。非常に真摯に取り組んでいただき、近い将来、きっと私たちと災害医療チームの良い仲間になってもらえるのではないかと期待したほどでした。減災・医療コースの皆さんにも、同じようなレポートをまとめていただこうと考えています。   減災・医療コースではどんな内容を学ぶのでしょうか。   「減災・医療学概論」では、多職種笹野の専門家から災害や減災に関連した講義があります。「減災医療学特論」では、救急医療・災害医療について、専門家でない人にも理解できるレベルで解説し、そ自分と他者の専門性を知り、活かす

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