TEEP NEWS LETTER Vol.32
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vol.32NewsLetteril : teep_office@sec ..-nagoya-cuac発行者 TEEPコンソーシアム実施委員会  事務局 名古屋市立大学教務企画室内 〒467発行日 2022年10月1日  連絡先 E-ma.jp8501 名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1進化型実務家教員養成プログラム 11月16日(水)に「2022年度TEEPシンポジウム 及び 専門コースワークショップ」を開催いたします。詳細については、Webサイトにてご案内させていただきます。  修論発表中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学臨床経験をどう研究に繋げていくか、それによって社会的に認められていくという部分もありますし、臨床心理学の発展という面でも研究は大切です。 実務家教員を目指す方は大変お忙しいとは思うのですが、現場ならではの感覚やデータを大切に、研究論文にも挑戦していただきたいと思います。論文を執筆した経験が、学部生や院生の論文指導にも役立つはずです。実務家教員には実践と科学を繋いでいくことが期待されています。 ただ、研究倫理の問題には注意が必要です。ご自身が大学や大学院で学ばれた時と現在では、常識とされていたことが全く変わっているかもしれません。倫理的な問題については常に学び、考えていく必要があります。   時代が違うといえば、私たちの学生時代、神谷たとえば20年前とか、もっと前と今とでは大学は大きく変わっています。私たちの世代ですと「教授の都合で休講になった」と聞けば学生たちは喜んでいましたし、出欠をとらない授業もあったかもしれません。必要なことは各自で自由に学び、教育の質は学生・院生に任されていた部分があり、大学教員は「研究」を主としていました。 ところが今では休講になると「今日学べたはずの内容はどうしてくれるんですか、補講してください」と学生に叱られたりもします。つまり、現在の大学教員は「教育の質を向上させるスキル」を求められています。 また、学生が座って講義を聴く、いわゆる座学での受け身的な学習だけでなく学生自身が問いを立てたり、ディスカッションをしたり、現場で体験したことから発見的に学ぶ「アクティブラーニング」型の学習方法も強く要請されています。教員が一方的に知識を伝えるのではなく、学生たちが主体的に学ぶのを手助けするのが教員の役割とされ、教員に求められる姿勢が変化しているのです。 このように、現代の大学教員の立場や求められる能力を、TEEP基本コースでしっかりと身に付けてもらいたいですね。そうすれば、重要な経験に基づく知識を、新しい学び方で体得できる教育を実践していけるようになると思います。   実務経験に加えて、時代に合った講義の方不破法や、臨床の経験をいかした研究の方法も学び続ける必要があるということで、専門コースに繋がっていくのですね。   中京大学のTEEP心理カウンセリングコース神谷では、ナラティブ・アプローチや質的アプローチといった比較的新しい心理療法や研究手法もカリキュラムの中で選択できるようになっており、知識をアップデートできます。また、「実践と理論の融合」という科目では、各現場における他職種との連携の実践を理論にしていく方法を、個別指導に近い形で学んでいただくことができます。加えて、研究指導や研究倫理を学ぶ授業もあります。つまり、受講される方が積んでこられた実践の経験を研究につなげる能力や、今の時代に合った方法で学生や院生たちに伝える能力を修得できるプログラムとなっています。   つまり、現在の社会に求められている指導不破力が身に付けられるというわけですね。社会で活躍できる実務家教員を送り出すことが楽しみです。本日はありがとうございました。https://teep-consortium.jp/ 

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