TEEP NEWS LETTER Vol.32
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ファシリテーター中京大学心理学部 教授神谷栄治さん中京大学心理学部 教授臨床心理学領域主任馬場史津さん中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学中京大学心理学部任期制助手不破早央里さんvol.   最初に神谷先生から、臨床心理学領域にお不破ける資格をめぐる状況についてお話しいただけますか。   これまで心理学を学んで精神科病院や教育神谷相談センター等で心理相談や心理検査の仕事に就いている人は多かったのですが、日本では長く心理学に関する公的な資格のない時代が続いていまし 中京大学大学院心理学研究科では進化型実務家教員養成プログラム(TEEP)の専門コースの一つ「心理カウンセリングコース」を開講しています。「公認心理師」が国家資格となり心理専門職への関心が高まる中、臨床実務または対人支援実務経験者を対象に、実務経験を臨床教育・臨床研究に活かすことのできる進化型実務家教員を育成しています。心理専門職の養成課程を取り巻く状況と、実務家教員に期待される役割について「心理カウンセリングコース」に携わる中京大学心理学部の教員らの鼎談から紹介します。( 文・不破早央里 )文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」た。専門性を担保する資格が必要だという声を受けて、臨床心理士という資格ができたのが1988年のことです。臨床心理士は国家資格ではありませんが、かなり公の資格に近い形で認められ、中学・高校などでスクールカウンセラーとして採用されるようになりました。 しかしその後も医療機関や、災害時の緊急支援の際に医師や看護師といった職種とより密に、対等に働き連携していくためにはやはり国家資格が必要でした。2017年には「公認心理師」という国家資格現場での実務が重視される進化型実務家教員養成プログラムNews Letter32心理カウンセリングコース・対談

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