TEEP NEWS LETTER Vol.28
4/4

vol.28NewsLetteril : teep_office@sec ..-nagoya-cuac発行者 TEEPコンソーシアム実施委員会  事務局 名古屋市立大学教務企画室内 〒467発行日 2022年6月1日  連絡先 E-ma.jp8501 名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1進化型実務家教員養成プログラム図5 2022年6月4日(土)に「専門コース」の説明・相談会を開催します。申込方法など詳細についてはWebサイトにてご案内させていただきます。中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学 TEEP基本コースの受講者では、1回目の調査で「有意義回答」が出たのは9名中1名のみでした。講座が進み、キャリア開発シートを書き面談を重ねた後の2回目の調査では全員の点数が上がりました。1回目の有意義回答率は1.5%であったのに対し、2回目は29%まで上がっています。TEEPを通じて経験を言語化する力がついたことは一目瞭然です。 同じ調査をすでに実務家教員となられている方に対して行った際の有意義回答率は69.3%でした。このスコアと比較すると乖離が大きいことが分かります。しかし、その後TEEPの専門コースを受講した方への調査では有意義回答が41.9%と高まっています。基本コースから専門コースへと進むにつれ、ロールモデルに近づいていると言えるでしょう。調査結果からみる実務家教員の強み 15の項目を調査したうち、中でも特に有意義回答が多かった質問項目を紹介します。◆仕事の関係者とのコミュニケーションで心掛けていて、実際に行っていたことは何ですか。また、組織活動やプロジェクト活動の詰めをする上で大切にしたことは何ですか。◆組織活動やプロジェクト活動などの実務を通じて見いだした教訓は何ですか。特に大切にしたものは何ですか。◆人材を育成する上で、対象となる相手が育つために大切にしたことは何ですか。実際に部下が成長した体験や、相手に提供した機会などがありましたら教えてください。◆自らの専門性を維持・向上するために習慣としていることはありますか。自らの能力向上やノウハウの蓄積をするために行っていることや、継続的に情報収集していることがありましたら教えてください。◆人の交流、かしこまった会議や研究会、あるいはフランクな会話や情報交換によって、価値ある情報や考え方を入手した経験がありましたら教えてください。◆自らの経験や知見を高めていく方法として、積極的に取り組んでいることは何ですか。また、蓄積したノウハウや知見を活用するためにどのような形で残していましたか。 下線にした部分を鵜飼先生が示された「安定して発揮できる10の力」の図に当てはめました(図5)。コミュニケーション力と情報収集力が高く、継続学習ができる。かつ、経験の体系化と人材育成力、組織間協力を伴うプロジェクト活動に長けている。これが今回の調査から見出したロールモデルとなる方の強みであると考えます。 TEEPの育成モデルでは、基本コースでは実務家時代の経験の何がキーポイントであったのか考え、言語化できる思考力やアウトプットの能力を高めることが重要と考えられます。一方で、教育技術力や知の発信力といった従来のビジネスの中で行っていた方法論とは違う能力については専門コースで高めていくことが大切ではないでしょうか。 自らのパーパスと向き合う環境を作ることにより、発揮能力のバランスの取れた実務家教員が育成されると考えます。https://teep-consortium.jp/ 

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る