TEEP NEWS LETTER Vol.28
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図2図3図4獲得できるよう支援しています。 「実務領域診断カルテ」と「キャリア開発シート」 実務領域診断カルテは、実務家教員を目指して学ぶ人が自らの経験や能力・知識を振り返りつつコンピテンシーを高めることを支援するツールです。❶実務家の実務領域の診断(知的熟練の幅と深さ)❷学術分野、専門分野マップ(専門領域・学際領域マップと強み・弱み)❸多職種連携領域と能力(リーダーシップ、チーミ ング等)❹不足・領域の能力開発計画(能力開発領域・カリキュラムマップ)❺教育基礎知識の評価と講評(教育基礎力の評価)❻教育実習・PBL演習の評価と講評(経験学習指導 力の評価) この6つの項目を測ることが実務領域診断カルテのねらいです。 「❶実務家の実務領域の診断」では「マルチサイクル・デザイン」という手法も活用しています(図2)。 年齢や経験別に自身の経験のステージを何段階かに分け、それぞれの段階で「仕事の業務内での役割」「社会的な役割」「学習行動」がどのようなものであったかを言語化していきます。これまでの経験の何がキャリア形成の上でポイントになっていたかが分かると好評です。 「❷学術分野、専門分野マップ」に関しては「キャリア開発シート」を作っています。執筆や学会発表、講師としての実績と併せ、主な業務履歴とその成果も書いていただきます。こちらも経験の可視化の一助となると考えています(図3)。❶知の発信力(知識創造力)❷人材育成力(人材開発力)❸組織間連携力(組織開発力)❹継続学習力・研究力❺情報収集・整理・活用力❻教育技術力❼経験の体系化力❽タイムマネジメント力❾コミュニケーション力❿ITリテラシー  これらの力を測るため「実務領域診断カルテ」には30の質問項目があります。例えば「組織活動やプロジェクト活動で対立状態になった時、どのような対応を行いましたか」という質問があります。これに答える実務領域診断カルテは評価と育成のためのツール 実務家教員のコンピテンシーをさらに明確にするため、2019年の調査を元に「実務家教員が安定して発揮できる10の力」を抽出しました(図4)。

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