● 名古屋市立大学大学院 経済学研究科 教授鵜飼宏成 TEEP実施委員長名古屋産業大学現代ビジネス学部准教授松林康博さんインタビュアー中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学vol. 大学教員になる前は、どのようなお仕事をされていたのですか。 農学部の学生だった時に、農産物の卸売市場で卒業論文の一環で一年間、今でいうならインターンシップのような経験をしました。ネットショップを開設して生鮮食品の販売をしました。文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」 実務家教員に期待されている重要な役割の一つに、産業界や地域社会と大学・教育機関とのつながりを広く、深くしていくことがあります。名古屋産業大学現代ビジネス学部の松林康博先生は、実務家ならではの知見をいかした長期インターンシップ・プログラムで企業と学生たちをつなぎ、双方に大きな成果をもたらしてこられました。実務家教員だからこそできる、インターンシップを通した大学と地域の人材育成についてお聞きしました。(文・鵜飼宏成) 大学院に進んだ後、この経験を買われて学会のホームページを作らせてもらったことがありました。これをきっかけにプログラミングに興味を持ち、卒業後は食品の通信販売をする企業にシステムエンジニアとして就職しました。 しかしエンジニアとしては芽が出ず、3年後に人事総務へ異動になりました。でも人事総務でも成果が出せない。「なぜこんな雑務ばかり」「もっと割の良い仕事なら成果が出せるはず」と思っていました。 そんな自分が大きく変わったのは、「仕事ができない自分」を認められるようになってからです。毎日一時間半くらいかけて日報を書いて振り返り、次の日の計画を立てる、ということを繰り返すようになりました。 上司からは5分、10分の単位で仕事の予定を立てよと言われていました。最初はこんなに細かい予定を組む時間があるなら、その間仕事をした方がいいと思っていました。しかし自分の仕事を見つめ直す中インターンシップで社会で活躍する人材を育成実務家教員インタビュー ⑩進化型実務家教員への扉養成プログラムNews Letter27実務家教員ならではの教育で大学の新たな価値を拓くTEEP進化型実務家教員
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