TEEP NEWS LETTER Vol.26
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施する意図と外れますから。なお、私に質問をする時の原則として、まずは自分で調べ、自分の意見を提示することをルールとしています。学生たちには、「このプロジェクトにどんな意義があるか」をしっかり伝えるようにしています。よく他の先生から「学生にアポ取りから全てやらせるの? 鬼教員だね(笑)」と言われますが、社会人として入社した後は、正解がない課題に自分で考えて行動していくことの連続ですよね。それにそのようなビジネスに直結している経験は就職活動時のエピソードとして話すことができるため、その副次的な効果も狙いとしています。しかし、何もない状態からでは難しいことも多々ありますので、ちょっとしたヒントを提示することはあります。   髙濱先生は「学生が教える立場になる」という授業もされていますね。 私は大学内での教育のみならず、社会で学ぶ産学連携が最も力がつくと考えていて、課題解決型学習であるPBL(Project Based Learning)やAL(Active Learning)を通じて社会貢献することを積極的に行っているのですが、基本的には私自身が経営コンサルタントとして実践してきたことを学生に実践させています。後輩指導みたいな感覚です。 前任校では私が学生たちに行ったキャリアデザインについての授業の内容を、今度はあなたたちから社会人の方へ伝えてみましょう、といった知識から知恵に転換させる経験をしてもらいました。企業の若手~40代の中堅社員の方への半日の研修講師をやってみましょう、と。10人だから力を合わせれば大丈夫!といって無謀な活動をしてもらった年もあります。分かりやすいパワーポイントの表現や説明の方法、ファシリテーター役として的確なグループ議論の進め方など、学生たちが得るものは大きかったと思います。 研修を受けてくださった企業の皆さんから「若い学生たちが自分のキャリアを真剣に考えて懸命に自己啓発していることを知り、自分達も頑張らないといけないと思った」とのコメントをいただけました。学生が講師となって社会人へ半日研修をするといった事例はないため、研修実施の際には新聞社が2社取材にお越しくださって記事になり、学生たちの良い記念になりました。 また、別の年には、長期インターンシップの事後報告会でゼミの学生がお世話になった企業の社長さんが「社員の定着率を高めたい」と悩まれていることを知り、「髙濱ゼミでその課題を考えさせていただけませんか」とその場で直談判して、ゼミのプロジェクトとして取り組んだこともあります。 まずは、実態調査のためにゼミ生全員で会社見学や社長へのヒアリングを行い、その後ゼミで解決策について議論し、まずは全社員の方の状態や想いを知るためストレスチェックと会社独自に設定したアンケートを行ってはどうか、と提案し実現させていただきました。アンケートの結果をもとに全社員向けに結果報告会を交えた社員研修を学生だけで行わせ、グループワークとして「この会社の強みは何か」「課題は何か」「もっと良くしていくために自分たちは何ができるか」といった複数のテーマを、ワールドカフェ形式で話し合いをしました。ここでもファシリテーターを学生が担い、一年後にまた同じアンケートを取って、ワークで出た改善策を実行してどうなったかの効果測定をしたという2年がかりのプロジェクトを実行しました。 各プロジェクトが終了したら、何らかのコンテストにエントリーし、事例発表をさせています。そこで賞を獲得し、その後に始まる就職活動で賞罰欄に記入できたり、「学生時代に頑張ったこと」等の質問が来た際の成果のネタとしてのアピール材料をつくるというのが私の産学連携の一連の流れです。学生からは「企業の課題解決に貢献した話をすると、どの企業の面接官も非常に興味を持ってくれて、よいアピールができています!」と言ってくれます。 これからの時代は、同じことを繰り返すような労働はAIやロボットに置き換わるため、正社員として内定を得て、良質な長期キャリアを築くためには、何もないところから良い状況となるよう自ら考えて創り出せる「0から1」を起こした経験のある学生や、新たなビジネスを創造できるビジネスクリエーターとしてどんどん提案できるような学生を求めているのだと学生た学生が企業研修講師

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