立てて説明する力も不足していたことに気づき、謙虚になれたことが大きな変化です。 日本の企業では「カン(勘)」や「コツ」と呼ばれる暗黙知は見て覚えるもの、真似るものとされ、長く言葉にされないできました。しかし異分野の人と協働したり、外国人社員と一緒に働くことが求められる時代には、やはり言語化しないと通用しません。大手の製造業でも技能工・多能工の持つ暗黙知を形式化するためにビッグデータを活用する動きがありますが、あらゆる教育の場にも同じことが求められているのでしょう。 TEEPは実務家教員養成のプログラムですが、皆さんのお話をお聞きしていると教育力はもちろん、多様な学びがあったように感じます。実務家として、今のお仕事に応用できそうなTEEPでの経験が他にもあれば教えてください。 「実務領域診断カルテ」や「マルチサイクル・デザイン※」はそのまま社員と一緒に使っていきたいと感じました。「キャリア開発シート」を用いて学んだ、ありたい未来の姿から逆算してプロセスを組み立てていく「バックキャスティング」の考え方も、新事業を考える時に活用しています。 PBL演習の経験は、社内の課題解決にも役立つのではないでしょうか。部署を超えて様々な社員とともに具体的な改善方法を考えていく手法を学べたと感じます。 PBL演習をスムーズに動かすために、最初に個人で書き込むワークシートも参考になりました。社内研修でも、受講者の考えを整理するためのツールが必要だと気づきました。 ビジネス経験を言語化・理論化して伝えられるようになれば、学生に対しても社会人に対しても同じように価値が発揮されると思います。たとえ教壇に立たなくても、実務家教員としての資質を高めることは、自身のコンピテンシーを高めることですから、TEEPで学んだことは企業でもいかされるのではないでしょうか。 「TEEP」の2021年度基本コースを学び、修了生が目指す進化型実務家教員像とはどういうものでしょうか。 企業で経験した工程の整流化や業務のノウハウの蓄積方法などを言語化・体系化して部下や学生たちに普遍的な考え方として伝えていける実務家教員でありたいと思います。学ぶ人の気づきを引き出す、ファシリテーターとしての役割に努めたいです。 「利益以上に追い求める指標がある社会」を推進できる教員でありたいですね。特にNPS(Net Promoter Score 顧客ロイヤルティを測る指標)の活用を教えたい。学びを深化させるため、TEEPの専門コースの受講や博士後期課程への進学も検討しています。 学生が大学で学んだことを企業でいかすための橋渡しができる、教養と実務のスキマを埋められる教員でありたい。人材育成の理論を早くから学生に伝えることで、学生が早く即戦力となれるとともに、ミスマッチによる早期離職も防ぐことができたらと考えています。 介護・福祉の現場の人材育成に関する課題解決やコンサルテーションができる教員でありたい。軸足は現場に置き、現場で起こったことを体系化・言語化し、必要な時にタイムリーに現場や学生に指導できることを目指したいと思っています。EさんAさんCさんDさんBさんFさんCさんBさん実務領域診断カルテにおけるコンピテンシー
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