TEEP NEWS LETTER Vol.16
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   このプログラムは「教える」ことでなく「導く」ことが2層にとってのポイントです。その「導き」に3層の学生が応じて、主体的な探求ができていたかどうかを見れば、2層の振る舞い方が良かったか悪かったかが見えてくるのではないでしょうか。 実務家というと実務の経験をどう生かすかに思いが至ってしまいますが、実務があるからじゃまをしてしまうこともある。自分の経験を生かすこと以上に、3層の学生たちがどう導かれているかに教育目標を置くこともできます。   学生が「主体的になった」というのはどうやって測るのでしょう、そもそも測ることなのでしょうか。誰のための評価なのでしょうか。教授デザインにおける双子の過ちに陥らないようにしなければと考えます。   評価って誰かに見せることが前提の評価もある一方で、自分の学びなど自己の中で解決できる評価もあります。後者なら、それぞれバラバラの基準でもいいかもしれません。ただ、そうした「自己内評価」を設定するのは本人しかいないので、その時間をしっかり取らないといけないのでしょう。   それに付随して、「振り返り」も大事ですね。「振り返り」をすることで自己内評価も他者評価もして、言語化したり、考えを整理できたりします。過去の経験で近いものがあれば自分で評価軸を作っていく、あるいはそれを2層が対話をしながらサポートできるかもしれません。   こうした議論そのものが2層には大切ではないでしょうか。教育に対してどういう視点を持ったらいいのかと考える時間。これは多職種連携PBLの中だけではできないことで、少し切り分けて話し合う。そこで教育とは、教師とは…と探求する流れができると思います。   少なくとも事後研修ではそうした時間を取ることが不可欠ですね。実務家教員として教える、導くということにとどまらず、より広い視点から大学教育に身を置く教員になるとはどういうことかなど。   自分自身で目標を立て、それが見えるよう配慮していくのは2層も3層も必要な能力だと思います。そうしたTEEPの中での自己評価を、他のプログラムでも使えるようになればいいのでは。   最後に、多職種連携PBLにおける「プロセスデザイン」に対する考えをお聞かせください。   「プロセスデザイン」をたどっていくと、人との関わりを通して自分のあり方や他者との関係、あるいは「民主主義とは」というところまで思考が行き着く気がしました。「プロセスデザイン」と聞くと、何か成果物を作るようなイメージを持ちますが、それだけでなく、人としての成長や育みを含んでいると思います。   他者を尊重するという意味で多職種連携PBLにおける「プロセスデザイン」が社会のいろんな場所でたくさん作られていけば、より良い社会になると感じています。   プロセスデザインで多様な能力を持った方々をどう接続していくかを体験的に学んでいくことが大事なのでしょう。そして振り返ってどうだったのか、原点に立ち返って見直すことが次につながっていくと思います。   さまざまな教訓が得られました。本日はどうもありがとうございました。 10月には「第2回TEEPシンポジウム」を計画しています。具体的な開催日時と方法については、Webサイトにてご案内させていただきます。服部服部若杉若杉服部藤井藤井藤井プロセスデザインは人としての育みを含む概念多様な能力を持つ人々をどう接続していくかの体験学習[若杉][藤井]「教員とは」考える事後研修も[鵜飼]鵜飼鵜飼鵜飼発行者 TEEPコンソーシアム実施委員会  事務局 名古屋市立大学教務企画室内 〒467-8501 名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1発行日 2021年6月1日  連絡先 E-mail : teep_oce@sec.nagoya-cu.ac.jp進化型実務家教員養成プログラム16vol.News Letterhttps://teep-consortium.jp/中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学

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