教員が学生を見る間隔は? 現場には週に1回か2回行く程度ですが、学生から来るLINEのメッセージは毎日見ています。他の大学から「これは授業ではなくゼミではないか?」と言われるほど、濃密かもしれません。うちは授業といっても多くて15人程度なので、人数的にも対応可能だからやっています。 問題はこれがシステムとして、人が変わっても続けられるか、ですね。 ここ2~3年で、このやり方がやっと定着したところです。ある程度「型」ができたからですが、これが倍の学生数になったり、非常勤の先生ばかりになったりしたらできないでしょう。伝え方や教え方などで、もっと教員の側の「型」を作らないといけないのでしょうね。正直、汎用性はなく、これは属人性だろうと開き直っている段階です。 最後に、実務家教員としてのやりがいは。 今はデザイン領域そのものをデザインしている、デザインそのものを再定義しているのが面白くて仕方ないという感覚があります。時代はものすごく早く変化していて、デザインはそれを如実に反映するものですが、自分にとっては心地良い。「面白い変化の時代に間に合ってよかったな」というか、その流れを体感できていることがやりがいです。 そうした教育で、どんな学生が卒業して、どんな成果を残すのか楽しみです。先生にとって最大の“作品”は学生なのかもしれませんね。本日はありがとうございました。 TEEP実施委員会では、コンソーシアムのさまざまな情報発信についても積極的に行っています。詳しくは随時以下のWebサイトにて案内してまいりますので、ぜひご覧ください。4月より進化型実務家教員養成プログラム「基本コース」がスタートしています。5月末には「専門コース」の説明・相談会を計画しています。具体的な開催日時と方法については、Webサイトにてご案内させていただきます。 名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科教授。愛知県立芸術大学美術学部デザイン専攻、愛知県立芸術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了後、GKグラフィックスに入社し、その後フリーランスとして活躍。デザイン思考とその実務展開、デザインプロデュースなどを研究テーマとし、デザインによるユーザーエクスペリエンスの充実を図る。tmgrf(トミグラフ)主宰。プロフィール冨安 由紀子鵜飼鵜飼鵜飼鵜飼冨安冨安冨安研究活動であるインナーブランディングのための社内研修を外部企業と遠隔で発行者 TEEPコンソーシアム実施委員会 事務局 名古屋市立大学教務企画室内 〒467-8501 名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1発行日 2021年5月1日 連絡先 E-mail : teep_oce@sec.nagoya-cu.ac.jp進化型実務家教員養成プログラム15vol.News LetterTEEP実施委員会事務局(名古屋市立大学 教務企画室内)https://teep-consortium.jp/中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学
元のページ ../index.html#4