TEEP NEWS LETTER Vol.15
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       冨安先生とは10年ほど前、藤が丘中央商店街(名古屋市名東区)のまちづくりでご一緒させていただいてからのご縁です。当時、私が担当していた愛知学院大学の学生が企画した商品「くるくるなごみかん」などのパッケージデザインを、冨安先生のゼミに依頼しました。その時からモノを作るだけにとどまらず、コトのデザインや経験のデザインといったものにまで広めて、実務教育として深められていたのではないでしょうか。   その10年は、私が大学に来てからの10年と重なっています。現在もデザインは日に日に変化していますが、デザインという領域自体が実学であり、人の営みそのもの。実務家教員と聞いて、デザインでは実務家じゃない人が教えることってあるのかな、と思いました。   今回、TEEPを考えるにあたり、意識したのは「段差」です。大学に比べて実業界の進化が早くて追い付けない。その段差をいかに埋めるかという問題です。デザイン領域における段差はありますか。(文・鵜飼宏成)大学と産業界の段差をなくす実業の比重大きいデザイン領域冨安鵜飼鵜飼 TEEPコンソーシアムでは、実務家教員養成プログラムを進めるにあたり、ニューズレターを通して現役の実務家教員がどんな思いで、どんな活動をしているのかを5回にわたって伝えてきました。今回は、名古屋学芸大学で実務家教員として教壇に立つメディア造形学部デザイン学科の冨安由紀子教授にご登場願いました。現在もデザイナーとして第一線で活躍されつつ、新たな研究&教育領域としてデザインプロデュース領域の立ち上げ、挑戦し続ける実際の現場を以下で紹介します。進化型実務家教員への扉実務家教員インタビュー ⑤インタビュアー● 名古屋市立大学大学院 経済学研究科 教授鵜飼宏成冨安 由紀子名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科学科長 教授文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」進化型実務家教員養成プログラム15vol.News Letter中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学

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