実務家教員養成プログラムを進めるにあたり、どのようなキャリアチェンジのなかで実務家教員が目指され、魅力的な取り組みをされているか伺うシリーズです。第2回は民間企業と大学との間を往来した珍しい経歴をお持ちの北見先生に登場願います。 私は電通パブリックリレーションズで10年ほど働いてから北海道大学で助教、准教授となり、2012年にまた東京の古巣に戻りました。そして東京都市大学では2017年から准教授としてマーケティングやブランディング、広報PRを教えています。民間企業とアカデミズムを行ったり来たりはしましたが、やっていることは変わっていないと思っています。 私も10年ほど会社で働いて転身しましたが、私を含め多くは一方通行、片道切符でアカデミズムに移ります。北見先生のような経歴は稀有な例と思いますが。 豊富なバックグラウンドを持つ実務家教員たちから「進化型実務家教員」活躍へのヒントを得る新企画の2回目です。広報・マーケティングに携わられたご経験のなかから、経営マネジメントにおける情報発信の重要性、広報人材の育成などについて伺いました。 企業人→大学教員→企業人(管理職)→大学教員という非常に珍しい往還の経歴もまた、人脈や知見の広がりにつながり、アカデミックと実践の場を橋渡しする役割を改めて再認識されたとのこと。研究経験を仕事に活かす「応用力」や共同研究による実践的なアプローチ、「予見力」をといった実務家教員への期待にもご自身の具体例から触れていただきました。進化型実務家教員への扉(文・小木曽早苗)民間企業と大学を往来鵜飼鵜飼北見北見幸一氏東京都市大学 都市生活学部 准教授「経営」における広報の重要性感じ研究の道へ(元電通パブリックリレーションズ)実務家教員インタビュー ②インタビュアー●名古屋市立大学 高等教育院 特任助教小木曽早苗●名古屋市立大学大学院 経済学研究科 教授鵜飼宏成文部科学省「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」進化型実務家教員養成プログラム10vol.News Letter中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学
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