TEEP NEWS LETTER Vol.09
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 単に教科を教えるだけではない、実務を経験してきたからこそ分かる心の持ちようも含めて、全人格的な教育を心掛けています。    フィールドワークの際は、大学側が教育としての技能や知識を提供してもらうだけでなく、フィールド側にとっても意味あることを提供する必要があると思います。そうした関係づくりも実務家教員ならではの強みではないでしょうか。   昨年の夏、2年生のゼミ生たちとともに、長野県志賀高原スキー場のゲレンデ食堂で期間限定の地産地消のカフェを運営しました。学生は経営や接客スキルを直に学べ、地元にとってはマスコミにもたくさん取り上げていただいたことで多くの観光客が集まり、さらに若い人に地域を知ってもらえる機会になります。 実際には2週間前から泊まり込み、メニューの開発からSNSによる広告宣伝、店舗の飾り付け、食材調達まで学生と一緒にやるなど、私も個人的な時間と労力をつぎ込んで取り組みました。 また、産学連携科目では、学生が企業に課題解決提案などのプレゼンテーションを行っていますが、こうした取り組みを通じて若い人にホテル業界に目を向けてもらい、就職を考えてもらうきっかけになればと考えています。そんな産学の橋渡し役を担うことも実務家教員の大きな役割と思っています。   そうした課題解決力や現場力を、適切に評価する仕組みづくりも重要ですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。 TEEP実施委員会では、10月21日(水)に「産業界と大学の架け橋を目指して~実務家教員プログラムの挑戦~」シンポジウムを盛況のうちに開催しました。その様子を動画でご覧いただくことができます。また、2021年度の受講生説明会なども順次開催予定です。詳しくは以下のWebサイトにて案内してまいりますので、ぜひご覧ください。 淑徳大学 経営学部 観光経営学科 准教授。青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 国際マネジメント専攻 修士課程修了 経営管理修士(専門職)。日本商業学会、日本インターンシップ学会、日本マーケティング学会、日本国際観光学会。プロフィール ホテルマネジメント、サービスマーケティング、インターンシップ研究分野 ホテルには宿泊、料飲といったサービス部門をはじめ、それを支えるバックオフィスや、運営全体をコントロールするマネジメント(管理職)も必要です。ホテルなどで求められる能力やスキル、運営手法について、現場で働く人々と交流しながら研究を深めています。研究分野の特徴吉田雅也氏よしだまさや小木曽吉田鵜飼 講義以外にも、「観光ビジネス」のプロフェッショナルを育成するため、さまざまな体験型学習を用意しています。経営学の基礎科目から旅行業やホテル・ビジネスの経営戦略まで、観光経営に必要な知識を体系的に学ぶとともに、体験学習により実践力を身に付けます。▶体験型学習を通して観光経営の実践を学ぶ体験型学習学びの特徴淑徳大学 経営学部観光経営学科 観光の現場で必要な知識や、ホスピタリティを持ち、さらに観光産業や観光地で経営能力を発揮できる人材を養成します。▶観光産業や観光地で活躍できる経営人材を養成 観光の現場に貢献する経営人材を育成するため、さまざまな体験型学習を用意。経営学の基礎から経営戦略など、観光経営に必要な知識を多面的に学ぶとともに、体験型学習により実践力を身に付けます。ホテルでのゼミ合宿の一コマ発行者 TEEPコンソーシアム実施委員会  事務局 名古屋市立大学教務企画室内 〒467-8501 名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1発行日 2020年11月1日  連絡先 E-mail : teep_oce@sec.nagoya-cu.ac.jp進化型実務家教員養成プログラム9vol.News LetterTEEP実施委員会事務局(名古屋市立大学 教務企画室内)https://teep-consortium.jp/中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学

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