TEEP NEWS LETTER Vol.08
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がつながり、「認知症サポーター養成講座」を社員研修として実施する企画も立ち上がりました。 次年度の話も既に出ており、続けていくべきだという認識がこの多職種連携で生まれたのも面白いと思っています。    企業側の声として、「地域貢献をしてみたいと思っていたが具体的にどのようにすればいいかわからなかった」、「同じ想いを持つ地域のハブとなる人と手を組むことでより大きな発信力になることを期待」との発言がありました。地域に根を張った企業にとっても、地域貢献は地域と企業がwin-winとなる可能性を秘めています。参加された企業の手応えはどうでしたか。   「サステナまち計画2019」の開催後には、中小企業家同友会の勉強会も始まりました。私自身は、参加した中小企業の方たちが、区政協力委員や消防団など地域での役割をこんなにも担ってくれていたのだと、改めて驚きました。また、本業を通じても貢献したいという気持ちがあることを知り、企業と行政はもっと手を組んでいかなければと気づけました。 区役所の中では、「サステナまち計画」をきっかけのひとつとして福祉課と地域力推進室の主査の兼務が今年度から始まりました。私は本庁に移って、サステナのコンセプトを他の区でも広げていきたいと模索しています。北区と同じやり方を当てはめるのではなく、他区の住民や企業、大学等がどう「自分事」として取り組んでもらえるかが重要でしょう。    皆さんそれぞれ人材育成を意識されていますが、この事業が多世代や多機関の関わるプロジェクトとして、若い世代だけでなく地域にアクションしていく人づくりも重要だと思います。最後に「人づくりへの思い」をお聞かせください。   大学生の人材育成という面では、まだまだやれることはあったのではないか、と反省点もあります。地域問題に「自分事」として積極的に関わる若者や学生をどうすれば生み出せるのか。狙ってうまくいくものでもなく、トライ・アンド・エラーをくり返しつつ今後も進めたいと思っています。   「シビックプライド」を持てるような、地域を愛する人を増やしていきたいと思います。いかに地域に関わり、継続し愛してくれる人を育てるか。今後の名古屋をつくる上で、職員もそういう心持ちで市民や企業の方と接する必要があると強く感じています。   社会に出る直前の大学生だけではなく、高校生、中学生、それ以下の子どもたちが育っていくことで未来はつくられていきます。我々大人が背中を見せ、若い人や子どもが、「こういうことをやっていて良かった」と思える体験をする。それが本人や地域の血となり、肉となることを若い世代に感じてもらえればいいかなと。今後も、アクティブでサステナブルな人材育成を続けていきたいと思います。    「サステナまち計画」が、多彩な人たちを加えて「計画」から具体的な次の実践につながることや他地域、他区への波及など、今後の展開を楽しみにしております。本日は貴重なお話をありがとうございました。 TEEP実施委員会では、シンポジウムや12月以降2021年度の受講生説明会などを実施予定です。受講生募集要項や説明会開催予定、参加申し込み方法などについては、適宜以下のWebサイトで公開してまいりますので、興味・関心のおありの方は是非ご参加ください。「サステナブル+まち計画」=「持続可能なまちづくり」または「息切れのしないまちづくり」をコンセプトとして、地域資源が連携して実施を行うプロジェクト(「地域力を高める産官学の持続的な連携の仕組みの可能性~サステナまち計画2019の取組みによる考察~」藤井勉,白川陽一,竹橋真悠,名古屋都市センター共同研究報告書2020.05に、取り組みの詳細が論文化されている)。竹橋竹橋白川藤井小木曽小木曽小木曽「サステナまち計画」用語説明10/21(水)13:30~15:30 ZoomにてTEEPシンポジウム「産業界と大学の架け橋を目指して ~実務家教員プログラムの挑戦~」開催!発行者 TEEPコンソーシアム実施委員会  事務局 名古屋市立大学教務企画室内 〒467-8501 名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1発行日 2020年10月1日  連絡先 E-mail : teep_oce@sec.nagoya-cu.ac.jp進化型実務家教員養成プログラム8vol.News LetterTEEP実施委員会事務局(名古屋市立大学 教務企画室内)https://teep-consortium.jp/中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学

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