TEEP NEWS LETTER Vol.07
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いただくことが大事でしょう。   データを集めるところは実務家的な役割、それを解析することは教員の役割になるでしょう。両方を持っている人は、世の中で大変貴重な人材になります。データはあるけれどどうしたらいいか分からないという人が多いです。データ解析の仕方はとっつきにくいかもしれませんが、ぜひ積極的にこの分野の中に入ってきてもらいたい。お互い歩み寄りながら、実務家教員が生まれていくといいのでしょう。   私も医療経済マネジメントコースの社会人大学を担当していますが、データはあるけれどどう使ったらいいのか、と必ず言われます。 現場の課題を熟知して、具体的なデータを持っている。これこそDSが活かせるポイントであり、実務家教員の方にぜひ学んでほしいことです。冒頭のDSの3つの柱で、情報系、統計系は教育で補わなければなりませんが、データ対象分野の知識はまさしく実務家教員を目指す人が持っている、本来の強みだと実感しました。   単に統計だけ学ぶと、学生の段階ではその活用に至るうれしさが分かりません。実務家教員なら、経験に基づいてDSはこんなふうに使えるんだ、大事なんだということを伝えられます。そのためにもぜひご自身で経験してほしいと思います。課題解決のためのデータ解析とともに、潜在的な課題抽出や分野横断的な共通言語化ともなり、有効な学びとなることでしょう。 今回学部横断的にお二人と話し合い、改めてDSを捉え直す非常に有意義な機会となりました。    TEEPでは、Society5.0の実現に向けたソーシャル・デザイン能力の前提として、DSの活用にかかわる基礎的、概観的知識の修得を重視しています。グローバル化した高度情報化社会の中では、さまざまな事象がデータとして観測、蓄積され、データ活用が無縁な領域はありません。基礎科目として設定したのは、専門領域でありながら、総合的に判断する能力を高め「多職種連携PBL」にも通じる学びが深まると考えたからでした。 お話のなかで一層その魅力に触れることができ、また、実務家教員を目指す方にとって実務経験で得たデータを有することが実装としての大きな強みである、というエールもいただきました。本日は貴重なお話をありがとうございました。 TEEP実施委員会では、本年10月頃の開催を目指してシンポジウムの準備を進めています。産業界との有機的な連携関係を模索すべく、企業関係者と共に実務家教員の可能性について基調講演やパネルディカッション等を行う予定です。詳細や参加申し込み方法などについては、適宜以下のWebサイトで公開してまいりますので、興味・関心のおありの方は是非ご参加ください。「Articial Intelligence」の略。高度に知的な作業や判断をコンピュータ中心の人工的なシステムで行う。人工知能。「Information and Communication Technology」の略。情報通信技術の総称。「Internet of Things」の略。さまざまなモノがネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をするインターネットの仕組み。脳の神経回路ニューロンの一部を模した数理モデル及びその組み合わせ。渡邊横山小木曽三澤AIICTIoTニューラルネットワーク用語説明発行者 TEEPコンソーシアム実施委員会  事務局 名古屋市立大学教務企画室内 〒467-8501 名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1発行日 2020年9月1日  連絡先 E-mail : teep_oce@sec.nagoya-cu.ac.jp進化型実務家教員養成プログラム7vol.News LetterTEEP実施委員会事務局(名古屋市立大学 教務企画室内)https://teep-consortium.jp/中核校:名古屋市立大学連携校:岐阜薬科大学 高知県立大学 中京大学

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